もうりひとみ個展を終えて

「星ひとつ、落つ - 川辺のうた-」

ギャラリーカフェふくは

企画展のギャラリーとして

作家さんにお声がけさせてもらい

一緒に展覧会を作ることをベースにしています。

そして可能な作家さんには

若桜に滞在してから作品を作る

アーティストインレジデンスというスタイルで

企画に取り組んでいただいています。

もうりひとみさんは

2020年に若桜に滞在し

物語を作り始めました。

そして冬に最初の「星ひとつ、落つ」を発表したのですが

物語を書く、絵を描く、本を作る、朗読劇を作る

という彼女の表現方法の中で

コロナウイルス感染症の流行により若桜では

「朗読」をすることができませんでした。

この物語を大切にしたいから

来たるべき時に「再演」したい。

その想いで3年間を過ごしました。

そして2023年「星ひとつ、落つ」は

新しい物語を加え発表することになりました。

あの時、若桜でできなかった朗読会を

やっとこの地で開くことができました。

その朗読の最中、

不覚にも、店主は涙が止まりませんでした。

水の流れが絶えずこの地に流れるように

物語が続いていたことを

やっと、やっと、見届けることができました。

ギャラリーカフェふくでは

今後もこの作品を大切にしたいと思い

本を引き続き販売していきます。

もうりひとみさん、この物語をありがとうございました。

そしてきっとイルボンさんがいなかったら

この世界は立ち上がらなかったですよね。

いい声、いい音、ありがとうございました。

作品を撮影してくださった青木幸太さん、

この時間を共有してくれた

全ての皆様、ありがとうございました。