7-8月のギャラリー| やまぐちめぐみ絵画展

いつも目にする風景が、あるとき心に沁みるように。

いろんな場所で目にしてきたはずの、やまぐちめぐみさんの絵が

その日の私にはまるで失っていた言葉を見つけたように

ぴたりと寄り添ってくれたのです。

少し前の私には、心がすりへり息をするのもやっと、という時期がありました。

絵の中の少女はなにも言葉を発しないし、この絵を描いた作家はもうこの世にありません。

それでもふと、絵と心が通じたような一瞬がありました。

少女、ひつじ、うさぎ、馬、天使、鳥、花、のモチーフが描かれた大小の絵たち。どこかさみしさがひそみつつ、私の心は静かに癒されていきました。

絵の少女たちの瞳に見つめられたら、あなたの心にはどんなことが浮かぶでしょうか。

作家 Profile

1966年大阪府生まれ。31歳で上京し、東京中野の無国籍料理店 カルマにて料理、お菓子、店づくりを担当。30代半ばから制作活動を開始。2000年セツ・モードセミナー入学。2009年私設ギャラリー「アトリエカヤクグリ」を1年間開設。病と闘いながら絵描、物書きに専念し個展、グループ展に参加、多数の作品を遺す。2015年9月1日に49歳で永眠。


会期

2022年7月7日(木)〜8月27日(土)期間中の木金土  11:00-17:00