ギャラリーカフェ ふくは、
7月7日に1周年を迎えました。
夫の誕生日も、記念日も、何も覚えていない店主が
とりあえず忘れないように「7/7にしよう」という由来であることは、ちょっとした小咄です。
小さなお店の、小さな1周年。
コロナウイルス 感染症の流行によって、人の集まりが自粛される中で考え得る限りの対策をして開催した「桂文五郎 落語会」は、おかげさまで昼席・夜席とも実現できました。
どこのお店の経営者の皆様も胃の痛い毎日をお過ごしかと思います。私のような小さい店のものでも、この見えない「万が一」を当日の1ヶ月前から悪夢にうなされながら、想定したり、悩んだり、しながら迎えた当日。そして、2週間以上が経過し、お客様がお元気でお過ごしとの報告を受け、やっと、やっと、こうして当日の様子をお届けすることができます。
奈良県からトイレ休憩もせずに、ピカチュウという壊れそうな車でお越しいただいた、落語家の桂文五郎さん。
「wifiあるんですか?パスワード教えてもらえたら、いや、やっぱりいいですけど」という謎の遠慮に「(やっぱりいいのか)じゃあ、教えないです」という態度の店主にキレることなく(あれは関西人のあれですね)、夜中寝ながらにして落語をむにゃむにゃするプロの一面を見せ、元整備士らしくSUZUKIのつなぎで若桜駅のホームに立ち、雨の中びしょぬれで若桜町の本通りを走るあなたは、本当に素晴らしい落語家さんです。初めて文五郎さんの落語を聞いたときに感じた「あ、この人は変態だ」という店主の感は当たっていました。どうぞこれに懲りず、またぜひにお願いいたします。
毎度、店主からの無理難題に対して「必殺仕事人」の愛称で親しまれる紫都香(shizuka gohan)さんの、2種類のケーキをお土産に、夜席には太田酒造場さんが自らお燗場に立ってくださり、藤原みそこうじ店さんのおにぎりとお味噌汁、紫都香さんの若桜の食材を使ったおばんざい。
そして、何よりお越しいただいたお客様。近所の方も、遠方の方も、若桜鉄道に乗ってきて下さった方も、本当にありがとうございました。
そしてそして、顔も頭も心も素晴らしくて、私と結婚したあまりに、このドタバタに冷静に付き合ってくれて、カレーまで仕込んでくれる一級建築士で構造設計士で大家の夫には、I LOVE YOUしか言えません。
同じく、小さな私の可愛いダーリンにも、I LOVE YOU。
この1日を終えて「夜営業の可能性」と「私って、立ってるだけじゃん」と、周りの皆様の支えを感じっぱなしの1日でした。
至らない点もあったかと思います。
小さな店ですが、細く長く、続けていきたいと思います。
どうぞ今後とも、よろしくお願い申し上げます。
ギャラリーカフェ ふく
ひやまちさと